どうして勃たない?EDの原因は一体何?

ED患者の数はどんどん増え、現在では成人男性の3人に1人、50代以上は約半数に自覚症状があるようです。

そんなにたくさん居るの!?

EDは身近なもの。今は問題なくても、いずれ症状が現れる可能性があります。

誰にでもリスクがある病気だからこそ原因を知っておくことは重要です。勃起の仕組みと併せてEDの原因をチェックしてみましょう。

勃起のメカニズムについて

脳が性的刺激によって興奮状態になると、その刺激が中枢神経を伝って陰茎に届きます。すると血管が拡がり陰茎の血流量が増え、勃起状態になるのです。
勃起のメカニズム
この現象を起こすためには、

①サイクリックGMP(グアノシン一リン酸)
②PDE(ホスホジエステラーゼ)5

がバランスよく分泌される必要があります。

体内で生成される血管を拡げる働きがある物質。脳の刺激が陰茎に伝わると増殖し、陰茎の血流量を増やします。

そして勃起→射精後には、同じく体内で生成されるが増えてを阻害し、興奮が鎮まり勃起も落ち着いていくのです。

重要なのは血流量!

陰茎には左右一対の海綿体組織があります。この組織は血液の圧力で体積を増やし、芯が通ったように硬くなります。これが勃起です。

性的興奮状態になってから海綿体に血液を送るのは動脈です。普段は動脈が収縮した状態ですが、性的興奮が陰茎に伝達されると上記のによって拡がります。

十分な血流量がなければ勃起は起こりません。

EDの原因は様々

EDとはErectile Dysfunctionの略で、勃起不全を指す言葉です。これまでインポテンツなどと呼ばれることもありましたが、近頃はEDで統一されています。

直接的な原因は脳の信号が陰茎に伝わらず、血流量が増えないこと。何らかの理由で陰茎の動脈が拡がらず、性的興奮時でも勃起しなくなってしまうのです。

さらに詳しく説明すると、EDには大きく分けて2つの原因が挙げられます。それが以下の通りです。

身体的な要素(器質性ED)

器質性の勃起不全
陰茎や睾丸、または尿道などの男性器に疾患がある場合、血管が拡がらずにEDの症状が現れることがあります。生活習慣病で血管が狭まることもあるので要注意です。

また、神経系の疾患を持っている男性にもリスクがあると言えるでしょう。勃起時には脳の信号が脊椎内の中枢神経を通り、陰茎に刺激を伝える必要があります。しかし脳卒中や脊椎損傷などで神経が正常に機能しなくなった場合、EDに陥る可能性があるのです。

加齢も原因の1つとして考えられます。身体機能は年齢を重ねると共にだんだん低下するもの。男性ホルモンの分泌量も減っていくため、男性器の機能も衰えていきます。

心理的な要素(心因性ED)

心因性の勃起不全
セックスに不慣れな男性は、不安や緊張からEDになることがあります。過去にセックスで失敗した経験などがトラウマになることも少なくありません。

普段マスターベーションの材料にアニメや漫画など、所謂二次元を対象としている場合、セックスの際に性欲が湧かなくなるケースも多いようです。

そしてストレスはホルモンバランスを乱し、勃起に必要な分泌物の働きが弱まる原因になります。

心因性EDは若い世代に特に多く、20代でも発症する可能性が十分にあります。

その他の要素

上記の2つの原因には当てはまらない要素として、医薬品によるEDが挙げられます。特定の病気の治療薬には、勃起を阻害するような効果を持つものがあるのです。

EDになる可能性がある薬
消化器系疾患:抗コリン薬、消化性潰瘍治療薬など
末梢神経疾患系:麻酔薬、筋弛緩薬など
循環器疾患系:不整脈治療薬、降圧剤、高脂血症溶剤など
中枢神経疾患系:抗うつ薬、抗けいれん薬、消炎鎮痛剤など

これらを服用している場合は勃起しにくくなる可能性があります。

EDに悩む男性の年齢層

「年齢を重ねるほどEDになりやすい」と考えている方もきっと多いでしょう。確かにその考えは正解です。

ただ、若年層のED患者もかなり増えてきています。心理的な要素が症状を招くケースが多いのですが、病院にかかることを避けている人も少なくはないため、その数は正確には分かっていません。
EDを自覚している男性の年齢別グラフ
20~30代の患者数だけではなく、40代以上の割合も増加しています。50代以上になるとまったく勃起しないという症状が現れることも多くなるようです。

EDは男性にとってつらい病気です。そしてパートナーとの関係を悪化させる要因にもなりかねません。快適なセックスライフを送るためにも、早期治療が肝心です。